屋比久勝子の毎日をキラキラに☆

毎日の健康づくりに欠かせない熱と栄養について、日々のカウンセリングや施術を通して得たオリジナルな視点から語るブログです。

肩こり

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 近年は男女問わず肩凝りを訴える方が多くなり、ひどい時は頭痛に襲われると言う。肩凝り改善の張り薬を貼ったり、マッサージに行き、揉んだりして貰っても、あまり効果が無いと言う方が良く来院される。

 肩が凝っている時、肩や首筋の筋肉の細胞がパンパンに張って、血管や神経を圧迫し、そのために、筋肉への栄養の補給が悪くなり、圧迫された神経が鈍痛をおこす訳ですが、その原因は乳酸(エネルギー代謝産物)です。乳酸が細胞の中に溜まって、それを膨張させていると言われます。

 対策として、乳酸の発生を防ぎ、そして発生した乳酸を処理する事です。乳酸の発生を防ぐにはビタミンB1、膜の透過性の改善にビタミンE(α)小麦胚芽油、ビタミンEは血液に運ばれなくても、組織に浸み渡る性質を持っています。この部分に温灸器を当て、首をまわしたり、ストレッチをする事によって血管が太くなり、血行を良くする事でビタミンB1の補給がスムーズに行われるので肩が凝り難くなると言う論理です。

ニンニクは過ぎれば貧血

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 ニンニクは洋の東西を問わず、半万能薬的に利用されて来ましたが、昭和の初期、ニンニクにも有害作用があることが発見されました。

 結核患者の中に貧血が多発したので、調べてみると、その人等はニンニクを食べていた事がわかり、止めたら貧血が治ったという事実が突き止められました。血液中にニンニクの成分があると、赤血球中からヘモグロビンが逃げ出し、溶血をおこすと言われます。

 「本草綱目」と言う中国の名著の中にも、ニンニクの多食は肝臓や目に悪いと書かれています。高橋晄正箸「アリナミン」によれば、1日の適量は小指の頭程だと言います。良く効くからと言って量を過ぎれば逆効果になることを心にとめておきたいものです。

イライラ病は?

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B1不足がイライラの原因

    近年はイライラ病が多くなったと言われます。その理由として、生理学の権威、林たかし氏は、「白米を主食にしている我が国はB1欠乏に陥り易く、その結果、神経へのエネルギーが不足しイライラの原因となる」と指摘しています。

 糖分が多いのにB1は含まれない清涼飲料水や甘いお菓子、インスタント食品が幅をきかせている食生活の人は特に注意が必要です。タバコ、お酒もB1欠乏を招きます。B1は水に溶け易く、熱に弱いので、調理中にかなり失われます。水道水に含まれる塩素やベーキングパウダーもB1を壊す敵です。豚赤肉や魚、種子類やネギなどB1の多い食品を取り入れたいものです。

 とびきりB1が多いのは小麦胚芽です(100g中含有量は2g) 。木の実で1mg、豚ヒレ肉80gで0.8mg、うなぎ蒲焼100gで0.75mgというところです。でも、日常の食事でこれらの食品を揃えるのは中々困難ですし、全ビタミンが揃って体内活性作用として働きます。そこで、手軽に摂取できるマルチビタミンをお勧めします。

百薬の長にもトゲ

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 一昔前は「酒は百薬の長」と言われましたが、今の時代に信じる人はいないでしょう。アル中予防の為には、アルコールが体内でどの様な代謝が行われるかを知って頂く必要があると思います。

体内に摂取したアルコールは全身を巡る

 アルコールと言う魔性の物質が胃に入れば、もうそこで吸収されます。アルコールには特権があり、胃壁で血液に溶け込んだアルコールは全身を巡り他の物質が容易に侵入出来ない脳細胞にまで入っていきます。脳でどんな悪事を働くかは御承知の通りです。

 血中アルコールは肝臓で分解され、アセトアルデヒドになり、更にアセチルに変わり、終点はアセチルではなく、更に複雑な反応を得て皮下脂肪に変化するか、またはエネルギー化して、最終的には水と二酸化炭素になって肺や腎臓から捨てられます。アルコールはそれだけの面倒を体にかけるのです。それを無視すれば、それだけの報いがあるのでは?

アセチルは血液を酸化させ、脂肪も合成する

 アセトアルデヒドは、光化学スモッグに含まれる有毒ガスの一つと言われたものです。お酒に強い人、弱い人と言われるが、強い人はアセチルまでの変化が早いだけと言われます。アルコールの中間生成物アセチルが溜まるのは血液の循環障害をおこすので体にいい事はありません。アセチルの害は略酸などを含んだアセトン体に変化して血液を酸性化させることです。

 アセチルはアセトン体に変化するばかりでなく、脂肪合成反応にも影響してきます。酒に強くなって、アセチル作りが上手くなると、肝臓に脂肪が溜まってきます(脂肪肝)。肝臓に溜まる脂肪は、全身に貯蔵されていた脂肪の移動したものと言われます。脂肪肝=肝硬変=肝臓癌への一直線だと言われます。その毒性を除去するには、高タンパク、B2、コリン、イノシトールなどのビタミン類やレシチンです。タンパク質無しで酒を飲むのは、大げさに言えば自殺行為ではないでしょうか?