屋比久勝子の毎日をキラキラに☆

毎日の健康づくりに欠かせない熱と栄養について、日々のカウンセリングや施術を通して得たオリジナルな視点から語るブログです。

ダイエットと栄養

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近年、ダイエットや病気治療の目的で断食を強行する人をしばしば見受けます。断食の目的は栄養素の供給を断ち、糖質、脂質、たんぱく質などの蓄積を排泄させ、飢餓状態にすることであります。それを続けていると、貧血や低タンパク血症になり、浮腫の原因になると同時にナトリウムなどの電解質が流出します。

生命の実体は電気エネルギー

 私達はバランスの良い(栄養物質)を摂取して、頭を使ったり、仕事をしたり不用老廃物を排出したりします。人間の生死の判定は、高感度の計器を使って調べると、生きている体の任意の二点間には電位差(熱)が存在すると言います。死体にはこれが無く、全身が等電位であると言います。従って、生命の実体は電気(熱)だと言えます。

 命の炎は電気によって灯っているといっても過言ではありません。生体は分子の集合体の細胞からできています。生体が電気(熱)を起こす現象は細胞内小器官ミトコンドリア(球状たんぱく質)であり、熱運動によって電気を放電しています。代謝とは、生体内の化学反応を意味しています。化学反応は、細胞と細胞間に起こる現象では無く、分子と分子との間に起こる現象を言います。このとき分子間には電気の授受が行われていて、この現象が、生体内の二点間の電位差として検出されるのだと言います。従って、生命の実体を電気と見ることは、生命の実体を代謝と見ることと同じになります。

低体温・低栄養では代謝が滞る

 体内の代謝は37度前後で行われていると言います。冷え体質では代謝は低下し、末梢までの血液の運びが衰え、酸素(入力)と二酸化炭素(出力)のバランスが崩れ、生体内に無理が起きる、と言うことになりましょう。人体は、体重の30分の1は毎日壊れ、新しい物質と入れ替わっていると言われます。

 断食をすることは分子栄養学の立場から考えますと科学の造反者と言えましょう。人体はタンパク質の塊です。そのタンパク質を体内で活性化させるには補酵素のビタミン、ミネラルが必要ですが、農薬や環境汚染などによって、それらのビタミン、ミネラルは食事だけでは間に合いません。抜かりのない栄養素の摂取と、マルチビタミン、ミネラルのサプリメントの摂取をお勧めしたいものです。補酵素不足では、体内は活性不能になります。