屋比久勝子の毎日をキラキラに☆

毎日の健康づくりに欠かせない熱と栄養について、日々のカウンセリングや施術を通して得たオリジナルな視点から語るブログです。

百薬の長にもトゲ

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 一昔前は「酒は百薬の長」と言われましたが、今の時代に信じる人はいないでしょう。アル中予防の為には、アルコールが体内でどの様な代謝が行われるかを知って頂く必要があると思います。

体内に摂取したアルコールは全身を巡る

 アルコールと言う魔性の物質が胃に入れば、もうそこで吸収されます。アルコールには特権があり、胃壁で血液に溶け込んだアルコールは全身を巡り他の物質が容易に侵入出来ない脳細胞にまで入っていきます。脳でどんな悪事を働くかは御承知の通りです。

 血中アルコールは肝臓で分解され、アセトアルデヒドになり、更にアセチルに変わり、終点はアセチルではなく、更に複雑な反応を得て皮下脂肪に変化するか、またはエネルギー化して、最終的には水と二酸化炭素になって肺や腎臓から捨てられます。アルコールはそれだけの面倒を体にかけるのです。それを無視すれば、それだけの報いがあるのでは?

アセチルは血液を酸化させ、脂肪も合成する

 アセトアルデヒドは、光化学スモッグに含まれる有毒ガスの一つと言われたものです。お酒に強い人、弱い人と言われるが、強い人はアセチルまでの変化が早いだけと言われます。アルコールの中間生成物アセチルが溜まるのは血液の循環障害をおこすので体にいい事はありません。アセチルの害は略酸などを含んだアセトン体に変化して血液を酸性化させることです。

 アセチルはアセトン体に変化するばかりでなく、脂肪合成反応にも影響してきます。酒に強くなって、アセチル作りが上手くなると、肝臓に脂肪が溜まってきます(脂肪肝)。肝臓に溜まる脂肪は、全身に貯蔵されていた脂肪の移動したものと言われます。脂肪肝=肝硬変=肝臓癌への一直線だと言われます。その毒性を除去するには、高タンパク、B2、コリン、イノシトールなどのビタミン類やレシチンです。タンパク質無しで酒を飲むのは、大げさに言えば自殺行為ではないでしょうか?