ニンニクは洋の東西を問わず、半万能薬的に利用されて来ましたが、昭和の初期、ニンニクにも有害作用があることが発見されました。
結核患者の中に貧血が多発したので、調べてみると、その人等はニンニクを食べていた事がわかり、止めたら貧血が治ったという事実が突き止められました。血液中にニンニクの成分があると、赤血球中からヘモグロビンが逃げ出し、溶血をおこすと言われます。
「本草綱目」と言う中国の名著の中にも、ニンニクの多食は肝臓や目に悪いと書かれています。高橋晄正箸「アリナミン」によれば、1日の適量は小指の頭程だと言います。良く効くからと言って量を過ぎれば逆効果になることを心にとめておきたいものです。